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噛む健康・カラダづくり

お米と酒田米菓と健康の話

2024.10.28

  

和食の代表格「白ごはん」。

  

全国各地で様々なお米の新品種が誕生し、用途や好みによって使い分けができるようにもなってきました。

日本でお米が主食になった理由は、日本の気候が稲作に向いていたからということもありますが、程よい粘りや適度な硬さ、ほのかな甘さがあり、日本人に好まれるようになったとも言われています。さらに、ごはんはおかずとの相性が良いということも主食として長く食べられてきた理由の一つ。 和食はもちろん、洋食・中華と、どんな料理にもお米は合います。

昔から、人々を支えてきた「お米」。最近では、アスリートが力飯として試合の前後や補食として「おむすび」などご飯を食べているという話も取り上げられています。

今回は、せんべいの原料でもあるお米の魅力や、お米が健康づくりに役立つ理由、アスリートを支える源となっている理由をお伝えします。

  

  

1.お米とは

 

日本で食べられているお米は、イネの種子の部分。

種は籾(もみ)に覆われています。

花が咲くには、光と温度条件が必要で、花が開き始めるのは午前9時半くらいから午後2時くらいまで、適温は30℃前後といわれています。

8月頃に緑色の「えい」が開き、中から雄しべと雌しべがでてきます。この状態を「イネの花が咲いた」といい、開花時間はわずか1~2時間程度。1本の穂には、100個くらいの花が付いていて、穂先から順番に咲きます。全部の花が咲き終わるまでに1週間ほど。少しずつずれて花を咲かせるのは、確実に実を残すための仕組みです。

  

近年ではブランド米の開発販売が盛んで高いイメージもあるかもしれませんが、おおよそ茶碗1杯(200ℊ程度)で30~50円前後と、財布に優しい食材です。

 

お財布に優しい食材といいつつも、日本国内でのお米の需要は年々減少しています。

お米の1人当たりの消費量は、1962年度をピークに減少傾向です。ピーク時には年間118.3キロのお米を消費していましたが、2022年度は年間50.9キロとピーク時の半分以下まで減少しました。

  

  

2.山形・酒田米菓とお米 ~酒田米菓が守りたいもの~

  

酒田米菓の本拠地、山形県の「酒田市」が位置する庄内平野は、米作りに最適な水・大地・気候に恵まれた環境で、古くから美味しい米どころとして知られています。

  

庄内平野は冬に山間部で降る豪雪は山にたくわえられ、やがて豊かな湧き水となって水田に注ぎ、夏には(過去に国内での最高気温を記録したほどで)昼夜の温度差が大きい地域。肥沃な土壌に加え、年間・昼夜の温度差が大きいことから、稲作には最適な条件を備えた土地と言えます。

 

現在、山形県内ではオリジナル水稲品種「はえぬき」や、つや姫・ひとめぼれ・コシヒカリ・雪若丸などを生産しています。

 

庄内平野で生産される「庄内米」は、江戸時代には飢饉を救ったこともあり、明治には大きな倉庫ができるほど米作りが盛んでした。また、明治時代から米作りの研究をしていた農家が多く、明治26年(1893)には庄内町(旧余目町)の阿部亀治氏が作った「亀ノ尾」は、安定して収穫できおいしいお米だったことから全国に広まりました。「亀ノ尾」は特に美味しいお米としての評価が高かったため、その後多くの品種改良の交配母本とされ今日の美味しいお米のルーツにもなっています。

  

このような歴史のある庄内米を酒田米菓創業者の佐藤栄一が「地元の特産品を守りたい」との思いから、庄内の米を使った商品としてせんべいを売り出したのが酒田米菓のはじまりです。

元祖うすやきで知られる「オランダせんべい」は、昭和37年に発売され半世紀以上にわたって世代を超えた支持を集めるロングセラー。庄内産のうるち米100%使い、風味が落ちないように製粉し、自社工場で生地を作っています。

 

堅焼きの醤油せんべいが主流だった時代に、薄焼きの塩味にこだわり、軽い食感が多くの方を虜にしたのかもしれません。今でも完全な機械化ではなく職人技を活かしたせんべいづくりを行っています。

酒田米菓のおせんべいは、素材にこだわり地元山形県庄内産をはじめ、全て国産のお米を使用しています。

皆様に安心して召し上がって頂ける安全な商品をお届けするとともに、庄内に広がる美しい田園風景を守り、また日本の米文化を守るためせんべいを作り続けます。

 

  

3.健康・体づくりとお米

  

一般的に食事は、家族や仲間との団らんといった意味や空腹を満たすという目的がありますが、アスリートや健康づくりをしている人にとっては「栄養補給」をすることも大きな食事の目的。栄養を補給し、溜まった疲労を回復したり、次の試合のためのエネルギーを蓄えたり、理想とする体に近づけたりと、自分が選択した食事で勝負をするということにつながります。

 

特に、運動をする人にとって意識をして摂ってほしい栄養素は「炭水化物」

その理由として、運動の主なエネルギー源になるのは「炭水化物」だからです。炭水化物は、お米はもちろんパンや麺などにも含まれます。

  

では、アスリートや運動をする人はどんなものから「炭水化物」を摂ったら良いのでしょうか?

  

アスリートがより高いパフォーマンスを発揮するためには、エネルギーを早く補給できることが第一条件。

第二の条件は消化器官に負担が少なく食事できること

 

運動をすると、体が疲労すると同時に胃腸も疲労します。試合前日や試合の前後に胃腸に負担をかけるとパフォーマンスに影響することがあるため、できるだけ消化器官に負担が少なく食事できるものが良いとされています。

『脂質』は消化吸収に時間がかかるので、試合や運動の前後に摂る主食は脂質が少ない炭水化物から選ぶことが理想的です。

  

ということを踏まえて‥‥・

  

素早くエネルギーとなる炭水化物が多く脂質が少ない、アスリートにオススメの主食は

「ごはん(お米)」です!!

  

ごはん(お米)は素早くエネルギーになり持続力のある炭水化物でもあるため、長い時間、練習や試合で使うエネルギー源として働いてくれるという特長もあります。

 

ごはんに比べると脂質を含むパンや麺類などの主食は、消化吸収も時間がかかり胃腸に負担がかかります。主食として考えるとごはんは脂質が少なく胃腸に負担をかけにくいので、優秀食材と言えます!

 

ごはんは他にもメリットがたくさん!

ごはんは粒であることから、パンや麺類よりも「よく噛める」というメリットがあります。よく噛めるということは、唾液・消化酵素の分泌が促され、消化・吸収を助けます。また、噛むことはあごの発達を助けたり、脳を刺激し血流を増加させたりもします。脳の血流が上がるということは脳機能の向上が期待できるということです。

さらに、ごはんは「お米」と「水」でできていて、加工度が低い、添加物が少ないことも良い点です。添加物は保存や利便性を高めるために必要ですが、ないに越したことはありません。添加物を入れずに炊けるごはんは安心して摂取できる食材といえます。

  

最近では、炭水化物(糖質)を制限するといった話を聞きますが、炭水化物を制限するとエネルギー不足により、筋肉量が落ち、基礎代謝量や筋力が低下します。必要エネルギー量の約50~60%は炭水化物でしっかりと摂りましょう。

  

健康・体づくりは毎日の積み重ねです。成長期のお子さんの健やかな体づくりやスポーツでのパフォーマンスアップ、健康づくりにごはん(お米)を軸として食事を組み立てみてはいかがでしょうか。

  

  

暑い日でも寒い日でも、さっと準備して持ち運べる「お米」から作られているせんべいもオススメです!

おにぎりなど補食の準備ができない!といった時にはこちらの商品を活用ください!!

 

酒田米菓のアスリートせんべい「MIRAI Onigiri(ミライオニギリ)シリーズ」

  

  

 

【参考】


●農林水産省 
・消費者相談
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1808/01.html
・お米と環境
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_majime/content/environment.html
(2024年10月20日利用)

●地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所
環境農林水産 質問BOX
農林/水稲に関するご質問 (水稲の開花時間について)
https://www.knsk-osaka.jp/faq/norin_suito/2014031000470/
(2024年10月20日利用)

●JA全農「NO RICE NO LIFE」
https://noricenolife-kids.jp/(2024年10月20日利用)