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Column
噛む健康・カラダづくり

健康づくりはウンチづくりから

2023.12.26

 

今回は、生きていると必ず身体から出てくる「ウンチ」について…
問題です!

 

第1問
ウンチは何からできているでしょうか?

第2問
ウンチは水に沈むもの?浮くことはない?

第3問
ウンチは臭くないこともある?

第4問
食べてからどのくらいでウンチになって出てくる?

第5問
ウンチは何を教えてくれる??

  

  

さっと答えられましたか?

自分の体内で生み出しているウンチ。

自分の身体で作っているのに、よく知らないという方も多いはず。

食べるものは見えますが飲み込んだ後のことは見ることができず、身体の中で何が起こっているのかウンチになるまで経過はわかりませんよね。

だからこそ、出てきたウンチは身体の中のことを知る重要な情報源。

ウンチは身体からの「大切なお便り=大便」なのです!!

  

そんな大切なお便りを、しっかりと受け取っていますか?

どんなお便りだったのか見ずに流してしまったり、トイレの機能上、見る前にさっと流れていってしまったりしていませんか?

  

  

ウンチが作られ出てくるまで

  

まず食べ物はお口に入れますね。

実は、「消化」は口から始まっています。

口から入った食物は、消化管(口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門)という1本の管を通り消化・吸収されます。

  

●食べ物がウンチになるまでの時間

食べ物が口から入ってウンチとして出るまでにかかる時間は、個人差はありますが約24~72時間後には肛門から便として出ていきます。特に大腸での時間が長く、1~2日くらいかけて大腸で水分を吸収します。ちなみにウンチが出る頻度は、ほぼ毎日というのが日本人の平均のようです。

  

●ウンチの成分って何だろう?

ウンチを構成する成分は、80%が水分です。残りの20%が固形物ですが、そのうち「食べかす」「腸内細菌」「はがれた腸粘膜(腸の内側の細胞)」が3分の1ずつです。

  

ウンチは体調を教えてくれる

  

ウンチの形状を見分ける際の指標として、ブリストルスケールがあります。硬いウンチは通過時間が遅く(大腸で吸収する水分が多く)、ウンチに含まれる水分が少なくなります。逆に軟らかいウンチは通過時間が早く(大腸で吸収する水分が少なく)、水分を多く含んだウンチになります。

ブリストルスケールはウンチの硬さや形状で7段階に分類され、下表のType1やType2のような状態であれば便秘、Type6やType7のような状態であれば下痢といわれます。一番理想的なのはType4です。

  

●いいウンチって?

バナナ状のウンチが、おおよそ毎日同じタイミングで出るのがベスト。

少しいきめばスルリと出て、排泄後に「スッキリとした爽快感」があれば、いいウンチと言えるでしょう。

その他の健康なウンチのポイントはこちら

食物繊維の多いウンチはするりと排便ができます。肉や油を摂り過ぎた時のウンチは、匂いがきつくなることが多くなります。食事の内容によってウンチの出来も変わってきます。

食物繊維をとり、良く噛んで、唾液をたくさん出してゆっくり楽しく食事を取るようにしましょう。

  

●要注意ウンチ

赤色や黒色のウンチには要注意です。赤いウンチは痔か大腸がん、黒いウンチは便秘か大腸がんの可能性も。

また、これまで嗅いだことのないにおいがするときも気を付けましょう!

お酒の飲み過ぎた後や、香りの強いものを食べ過ぎた後などは臭くなりがちですが、食事に心当たりがないのにいつもと全く違う匂いがするときは、体調不良のアラームかもしれません。

長期の便秘も要注意です。

たかが便秘といえど、多くの疾患をもたらすこともありますから、ウンチに悩まされているという方は受診するという選択肢も増やしてみてください。

  

 

いいウンチを生み出すために

 

1.腸内環境を整える

いいウンチを作るためには、腸内環境を整えることが大事です。大腸には多くの腸内細菌がいます。腸内環境を整えるには、バランスよくさまざまな種類の物を食べ、腸内細菌の数や種類を増やすことが大切です。腸内細菌のえさになる食物繊維もお忘れなく!

 

2.ストレスとうまく付き合う

腸はストレスの影響も受けます。そのためストレスに気づいて上手に対処することも必要です。気分転換やストレス発散の方法を見つけたり、普段から意識を切り替える練習をしておくのも良いでしょう。

 

3.大腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す

大腸は寝てる間は休んでいて、朝起きると動き出します。中でも朝食後は最も蠕動運動が盛んです。蠕動運動を引き出すためには規則正しい生活・規則正しい食事などが大切です。

 

 

  

実は噛むこともいいウンチ作りに一役買っている!

  

食べ物をよく噛んで食べると、そのぶん食べ物が細くなり消化酵素がまんべんなくいきわたります。そうすると必要な栄養はきちんと体内に取り込まれ、残りカスが排出されるという、理想的なウンチにつながります。

よく噛まないと、うまく消化されずたんぱく質や脂肪が悪玉菌のエサになってしまい、くさーいガスやウンチになるそうです。

また、噛むことで消化管の運動が活発になり、良いウンチ作りに一役買います。

 

ちなみに、噛んで胃腸が動いたあとなど便意を感じた時に、トイレに行くのをがまんし続けていると、徐々にウンチを出したい!センサーが鈍り、便秘の原因になるので気をつけましょう。

 

栄養を摂ることは意識をしている人は多くいますが、いらないものを出す=排泄を意識できている人はどれだけいるでしょうか?

美味しく食べて、しっかりと栄養素を吸収し、毎日快便!という健康的な状態を長く維持するためには、自分の歯を健康的に維持することも極めて大切なことです。

体の健康にも、お口の健康にも注意していきましょう!

  

 

美味しく食べていいウンチづくり!

  

噛み応えがあって食物繊維もとれるイイおやつ、酒田米菓にもあります!

キヌア×チアシード×玄米のせんべいで攻めのおやつタイムに!

   

   

参考

●厚生労働省 e-ヘルスネット 便秘と食習慣

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.htm

(2023年12月25日利用)