2023.3.31
どんな食事をしていますか?
子どもの健やかな成長や、自分自身の健康のために「食べることは大事、いい食事をしたい」と誰もが願っていますよね。しかし、忙しい毎日の中でどんな食事をしたらよいか実際には知っているようで知らないのではないでしょうか。
ここで、4つの食習慣についてチェックしてみましょう1)。
1. 日常的な欠食がある
2. 夕食で家庭食以外が多い
3. ごはん食が少ない
4. 調理ができない
いくつあてはまったでしょうか?一つ以上あてはまるほど健康的な食事から離れている可能性も。では「健康にいい食事」とはどんな内容なのでしょうか?
健康にいい食事って?
日本でも国民が健康で豊かな食生活が実現できるように、さまざまな研究や調査や行われています。また国際的な調査からも日本人の健康によい食事がわかってきており、健康寿命を延ばすための食事について以下のような提言もされています2)。
●食塩の摂取は最小限(*1)に。
●野菜、果物の摂取は適切に、食物繊維は多く摂取する。
●大豆製品を多く摂取する。
●魚を多く摂取する。
●赤肉(*2)・加工肉などの多量摂取を控える。
●甘味飲料(*3)は控えめに。
●年齢に応じて脂質や乳製品、たんぱく質摂取を工夫する。
●多様な食品の摂取を心がける。
(*1男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満(厚生労働省日本人の食事摂取基準2020年版))
(*2赤肉:牛・豚・羊の肉(鶏肉は含まない))
(*3砂糖や人工甘味料が添加された飲料)
いかがでしょうか?項目の多さもあり、毎日この内容を意識した食事を実践するのは大変!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実際は難しい?
健康によい食事は一汁三菜のように何品も用意しなければいけないと難しく思われがちです。また働く女性が増え、特に朝の時間帯はバタバタしている家庭が多いのではないでしょうか?こうした忙しい現代では朝食を中心とした「欠食」も社会問題となっています。健康のために良い食事をと思いながらも、時間のない毎日の中で何をどう食べたらいいか悩んでいませんか?実は、そんなに手間暇をかけなくても健康にいい食事のスタイルがあります。
3つのお皿で簡単・健康・ごはん習慣
ごはんを中心とした「日本型食生活」は肉・魚・卵・大豆・野菜を使ったどんなおかずや汁物にも合います。また、地域の気候や風土にあった郷土料理だけでなく、和洋中、エスニックなどにもピッタリなごはんは食事を楽しむ幅が広いのが特徴です。
いいところがたくさんある日本型食生活。何品もおかずを作らなくても、健康によい食事が作れるのをご存じですか?メインとなるおかずだけでなく、副菜も用意するのは気持ちの負担も大きいですよね。でも、その副菜に使う食材を味噌汁に入れることで一品作る手間が省けます。味噌汁は具沢山になるだけでなく、汁もいただくので溶け出したビタミンやミネラルも余すところなく食べることができます。
具沢山の味噌汁があれば、ごはんを炊いて、肉や魚を焼くだけで健康によい食事の出来上がりです。3つのお皿「①ごはん ②具沢山味噌汁 ③おかず」のスタイルは忙しい毎日の強い味方。
朝ごはんはタイマーで炊く、前日夕飯の味噌汁を温めなおす、手軽に食べられる納豆や卵を取り入れると朝食へのハードルも下がります。
帰宅して、お鍋で味噌汁の具を煮ている間に肉や魚を焼くだけなら料理が苦手な人でも「やってみよう!」という気持ちになれそうですよね。
この3つのお皿のスタイルは、冒頭でチェックした
1. 日常的な欠食がある
2. 夕食で家庭食以外が多い
3. ごはん食が少ない
4. 調理ができない
この4項目を「いいえ」と答えることができれば、「健康にいい食事(食習慣)」につながります。健康にいい食事は、難しい計算をして、品数多く料理をしなければいけないイメージを持っている人も多いようですが、3つのお皿を用意するだけで作れます。 健康な食習慣を身に着け、家族も自分自身も元気でいきいきとした毎日を過ごしたいですね。
参考
1)農林水産省 日本型食生活のススメ
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/attach/pdf/nihon_gata-7.pdf (2023年8月7日利用)
2)国立健康・栄養研究所 ~科学的根拠に基づく「健康に良い食事」についてhttps://www.nibiohn.go.jp/eiken/healthydiet/index.html#kakoniku (2023年8月7日利用)